現役生と名乗るのがおこがましい学年になってしまったポケルカです。Furry研究会に入会してから早4年。いつの間にか部員はOB/OG含めて50人を突破し、webサイトまで開設されるという状況にただただ驚いています。いつの間にかこんなに大きくなったんですね……。
気軽に発信をできるようになったということで、今まで部誌に寄稿した記事の裏話と言いますか、筆者が何考えてたのかみたいなのをつらつらと述べようかと思います。
東京大学Furry研究会部誌No.03
『着ぐるみイベント体験記』
Furry研究会に所属してから半年、それまで存在すら知らなかったケモノイベントに初めて参加しました。初めて参加したイベントが日本で一番大きなコンベンションだったというのもあって衝撃を受けました。更に次に参加したイベントでは着ぐるみを着させていただき、これら一連の体験は発信するしかないなと思ってレポを書きました。今でこそいろいろなイベントに参加して慣れてきましたが、当時はまだ着ぐるみ苦手なのを克服したばかりというのもあって戸惑うことばかりでしたね……。
『ヒトとケモノの共存社会における医薬品の在り方』
薬学部で色々と勉強をしたこととケモノを絡めて何か書きたいなーと思ったときに、ふとケモノがいる環境では動物実験ってできるのかなという疑問がわきました。そこから色々と製薬に関してケモノがいるときに生じるであろう問題をリストアップしていって、その解決策を模索しました。現実で動物を取り巻く医薬品の問題に基づいて考えることができたので、結構書きやすかったです。
『色々なポケモンと動物の比較』
お堅い研究記事を書いたので、それと対照的にカジュアルなものを書こうとして、自分がケモノに興味を持つきっかけになった(と思われる)ポケモンを題材としました。モチーフの動物のどんな要素を取り入れたのか、逆にどういった点が実際の動物と異なるかなどをほんとにゆるーく書きました。部誌のバランスを取るために書いたのですが、今考えると一人で一冊の部誌に三つも記事寄稿してるってなかなかですね。
東京大学Furry研究会部誌No.04
『『ズートピア』に登場する「夜の遠吠え」とは』
研究室配属からしばらく時間が経って、自分の専攻の有機合成化学と絡めたものを書きたいなと思っていました。何を題材にしようか考えているうちに、ふとズートピアの夜の遠吠えの分析をしたら面白いんじゃないかと思って着手しました。最後の合成経路の話は自分の専攻と絡めるためのものだったので正直蛇足だったかなとも思いますが、映画内で出てきた様々な情報を基に成分を突き止めていく作業は楽しかったです。
東京大学Furry研究会部誌No.05
『ドラゴンに見られる火が噴けなくなる症状の原因とその対処法』
今まで研究記事をいくつか書いてきたので、今度は研究風創作をしたいなーと考えていました。最初はケモノに投与する医薬品の添付文書(薬に関する様々な情報が書かれた文書)を作ってみようかなと思ったんですが、ただ情報の箇条書きになるのも面白くないなーと思って、医薬品を使う前の病気の段階から書いてみることにしました。現実にはいない生き物の病気とその対処法を現実に即して考えるのは面白かったです。
Furry研究会部誌No.08
『獣化の方法を考える』
しばらく部誌に寄稿をしておらず、久しぶりに何か書きたいなと思ったときに、また薬と絡めて書こうと考えました。ただ生物系の分野の勉強をしたのが何年も前だったため、まず基礎知識を思い出すことが大変でした。そして修論の時期と重なっていたこともあり、本格的な調べものに着手したのが締切1週間前という非常に追い込まれた状態でした。論文の理解も浅いし議論も成り立ってるか怪しいので、時間があったら改めて考え直したいです。それか生物学専攻の人に書いてほしい……。
以上が今まで寄稿した記事の裏話になります。研究と創作の間というか、ケモノがいる世界での研究みたいな感じが好きで、今までそういった趣向の記事を多く書いてきました。本当はガッツリ自分の専攻と絡めたものも書きたいのですが、有機合成化学とケモノをどうやって絡めたらいいかの答えが出ずに数年経過してます……。残り二年の現役生生活のうちにそうした記事が出せたらいいなと思ってます。
それではまたどこかで。