アバン
多くの人が思ったことがあるだろう「自分も動物になってみたい、人間以外の生き物になってみたい」という思い
しかしそれはみな心の中に小さく秘めているだけであり、声を大にして言う事はない
そしてそれは大人になっていくにつれて忘れていってしまうことがほとんど
だが、大人になってもなお思い続けている人たちはいるのだ
人間にはないもふもふとした毛皮、伸びた鼻と口、てのひらの上にある肉球や頭から生えている耳
私たちは「自分と違う」という事に好奇心を刺激され、そして魅了される
それはどれだけ歳を重ねたとしても変わらないもの
もし「自分と違う姿」に憧れ、それを手に入れることができたなら―――
そんな願いが紡ぐ曲である
イントロ
「週刊! ケモノ部」とは世界にあふれるケモノコンテンツを収集しそれを毎週紹介するものである
ケモノ部
今回紹介させていただくのは、歌い手出身アーティストである超学生さんの4thシングル「けものになりたい!」とう楽曲だ!
そしてこの楽曲の作詞作曲編曲を手掛けるのは、独特かつオリジナルの世界観の楽曲の創造に非常に長けたボカロPであるピノキオピーさん
イラストレーターには優しいタッチの絵柄で多くの人の心をつかんでいる諸々さんが手掛ける
中々「けものになりたい!」という思いを表に出すことができない、少し恥ずかしいという人たちの気持ちを代弁するかのような楽曲だ
もしかすると、この記事を読んでくれている方の中にも同じことを思ってる人たちもいるかもしれない
そんなあなたにぜひ届いてほしい!
概要
アーティスト(超学生)
youtubeのチャンネル登録者数82万人を超え、エッジボイスや低音で聴き手を魅了するベネチアンマスクを身にまとう若き歌い手出身アーティスト
小学生の時に歌い手としてデビュー、昨年12月で活動11年目を迎え勢い衰えることなく次々に楽曲を投稿している
投稿頻度は基本的に一か月で3本以上の歌ってみた動画を投稿しており、他の歌い手と比べると非常にハイペース
またそれだけでなく、レコーディングからMIXなどをすべて自分自身でこなしており、音楽の知識に富んでいることで知られている
自身の楽曲である「けものになりたい!」のコメント欄に「本当になりたいです。本当に」と自らコメントすることから、ケモノ好きな一面もうかがえた
超学生(@tyougakusei)さん / X (twitter.com)
超学生インフォ(@chogakusei_info)さん / X (twitter.com)
超学生 CHOGAKUSEI OFFICIAL SITE
作詞・作曲・編曲(ピノキオピー)
youtubeのチャンネル登録者数130万人を超えるボカロ界を長年支えてきた大手ボカロPであり、これまでに170曲以上も手掛けてきた
「ノンブレス・オブリージュ」や「匿名M」などyoutubeの1000万再生を超える楽曲を数多くリリースし、中でも「神っぽいな」は7000万再生を超える人気楽曲だ
彼の創る独創的な楽曲は多くの人を魅了する
最近では、大人気ゲームであるポケットモンスターとボーカロイドの初音ミクがコラボした「VOLTAGE」というアルバムにも楽曲を提供
またMVを自らの手で描き上げ曲を作るなど、音楽の才能以外にも多彩な一面を持ち合わせ、その技術は年々大きく進歩
彼の日々の進化に大きな注目が集まる
ピノキオピー(@pinocchiop)さん / X (twitter.com)
ピノキオピー オフィシャルウェブサイト (pinocchiop.com)
イラストレーター(諸々)
イラストレーターとして活動し、時にはデザインについての非常勤講師を勤めるなどイラストについて精通した人物
諸々氏の手掛けるイラストは非常に人気を誇っており、多くのファンが存在する
そして今回紹介させていただく「けものになりたい!」以外にもさまざまなMVの製作に携わっており、そのどれもが完成度が圧倒的であり素晴らしいものだ
またイラストレーターとしての活動だけでなく、自身のyoutubeチャンネルでも歌ってみたを投稿
非常に柔らかく優しいと声で、彼の歌った動画は万を超えの再生数を誇るほど
彼から生み出される作品にはいつも心惹かれるものがある
諸々(@mollowmollow)さん / X (twitter.com)
mollow mollow
楽曲について
イントロは画面の上部から落ちてくるケモノの青年と超学生さんの叫び声、少し昔のゲームっぽい音からはじまるコミカルな雰囲気の曲だ
<Aメロ>
人間にはない牙や爪、尻尾や肉球などに羨望のまなざしを向け「けものになりたい!」という欲が全面に押し出されている
そしてクラップハンズやハンズアップ、ジャンプといった歌詞で聴き手を煽り、一緒になって曲の世界観を楽しめるようになっているのがこの曲の良い点だ
<Bメロ>
ここではもしかすると共感できる部分も多くあるかもしれない
fuuryやケモノというコンテンツが好きすぎるあまり、イベントでの衝動買いや街中でもふもふしたものを見つけると買ってしまってお金が無くなる、人混みは少し苦手だけど毛並みに触れているだけで安心するといった「ケモナ―あるある」がいくつかあり、共感させることにより聴き手は曲の世界観にさらに没入
そして時にはケモノが好きというものを周囲に理解してもらえないことがあるかもしれない
「それは文明退化?いいや違う、進化だ!」とポジティブに捉え自分の好きなものを誇り、道をまっすぐ歩もうとしている強い意志を受け取ることができる
<1サビ>
Aメロの歌詞に加え、語尾に「~だよね」などと付け加えることでさらに共感を与えてくる歌詞が特徴的
かっこよかったりかわいいかったりすると愛されているが、それだけじゃなく「見た目が不細工だったり気持ち悪くても、それは個性であり最強でしょ」と歌っている
そして様々な動物の鳴き声がしており、例えば犬や猫、鳥、牛、兎などそのどれもが大好きであり「自分もけものになってみたい!」と欲が全面に押し出された歌詞だ
<2Aメロ>
ここでは1番とはまた変わったキャッチ―さがある
人間とケモノたちが触れ合い、しかし種族の違いから噛み合わない事もあったり
それでもやっぱり異種間との交流は楽しいもので、カフェインなどを摂取していないが頭がキマるほど…!?
<2Bメロ>
これまでと一転、入りからローテンポになる
「モフでキマることで宇宙の真理に近付いたのか!?」とツッコミんでしまうような歌詞や雰囲気からまた一転、今までのテンポに戻りまたハチャメチャで自由な雰囲気になる
そしてシンギュラリティで機械の急速な成長が危惧されている中でも「ケモノの需要は満たせない!」と、機械が成長するのではなく自分が進化してケモノになりたいという欲は留まることを知らないのだ!
「人生を謳歌したい?いやいや人生じゃなくてケモノだが!人で括るな視野が狭めぇ!」とはよく言ったものだ
<2サビ>
2サビでは、見た目だけでなくケモノ特有の自由さに惹かれている
食べている姿、寝ている姿、小さかった子が成長してすくすく大きくなる姿、時にはやんちゃして変な虫に追われたりあきらかにやばい植物に手を出そうとしたりと、そのどれもが愛おしい
そして人間にはないパーツだったり骨格だったりその造形もたまらないのだ
<Cメロ>
曲も後半になってきた
ここでは自分じゃない何かになりたい、今とは違う別の道を歩みたいという現在に少し後ろめたさを感じている部分があるのかもしれない
勝ち負けどうこうではない、そういった者になれたら良いと心の中で願うのだった
<ラスサビ>
そして最後にラスサビに入る
「けものになりたい!」という気持ちは変わらずに歌にしており、これまで通りと思った瞬間、すべての音が半音あがった
つまり転調したのだ
これによって更に声を大にして自分の気持ちを謳っているように感じる
ラスサビ後半にもクラップハンズやハンズアップ、ジャンプといった歌詞で聴き手をもう一度曲の世界観に引き込み「~でしょ?」と締めくくることで、最後まで全員で楽しむことを忘れないでいる良い曲だった
またこれまで歌詞に注目してきたが、MVにもところどころに諸々氏の遊び心が感じられる
Aメロでは「くまのプーさん」Bメロでは「チャリできた」1サビでは「ベットで跳ねるギャルネキたち」などの有名なパロディーやインターネットミームなどが織り込まれている
他にもいくつかパロディーなどが隠れているため、曲を聴くだけでなくそれを探してみるのも面白かもしれない
この曲の最後はケモノの青年が落とし穴から落ちていくところで終わるのだが
さて、私が冒頭部分に「イントロは画面の上部から落ちてくるケモノの青年と超学生さんの叫び声、少し昔のゲームっぽい音からはじまるコミカルな雰囲気の曲だ」と書いてあるのを覚えているだろうか
落とし穴から落され、その落ちている最中に曲が始まると捉えると曲の始まりと終わりのMVの辻褄が合う
つまりこの作品はループしているのだ
ループ再生をオンにした状態で再生してみると曲のすべてが繋がっており、これも諸々氏の遊び心が感じられる部分である
むすび
こんちゃ、リアードです!
知ってる人もいる思うが、私はケモノやドラゴンも好きであるが歌い手の方をより推しており、それこそ「もう一生モフはできなくて良いから歌い手だけはいてくれ…!」って思ってるほど
人外の話をするよりも歌い手の話してる方が生き生きしてるよねって何度か言われたりも…w
もちろんケモノやドラゴンも大好きだけどね!?
というか、この話をfurryを紹介するブログでこんなことを書いてもいいのか聞かれると、どっちかって言うとアウトな希ガス()
まぁこの話は一旦どっかに放り投げといて、今回紹介させていただいた「けものになりたい!」という楽曲は私の人外欲と歌い手欲の両方を満たしてくれる素晴らしい作品だった!
そしてfuuryというコンテンツだけでなく、超学生さんをはじめとした他の歌い手のことにも興味を持ってくれる人がいたら、また歌い手について既に興味があったり好きだという人は私に気軽に話しかけてもらえれば!
これ以上話すと歌い手オタクの布教が止まらなくなっちゃいそうだし、今回はこのあたりで…!
それじゃまた今度~!!!
※記事内の①~⑤の画像は以下より引用
【超学生】けものになりたい! (youtube.com) ©超学生・ピノキオピー・諸々
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