アバン
映画ドラえもんの25周年記念作品
旧シリーズの最後にして最高の傑作
のび太達が向き合ったペットの飼育放棄問題
のび太の思いが、3億年前の世界にイヌネコの国を創りあげた
1000年前に交わした約束を守りたかった、一人の人間と、一匹の犬
のび太とイチの絆が起こす、時空を超えた奇跡の物語
イントロ
「週刊! ケモノ部」とは世界にあふれるケモノコンテンツを収集しそれを毎週紹介するものである
ケモノ部
今回紹介するのは、「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」だ!
この作品がきっかけでケモノに目覚めた人も少なくないのではないのだろうか?
2004年3月6日に公開された、ドラえもんの映画シリーズ第25作目にして、25周年記念作品であり、声優陣が変わる前最後の作品という特別な作品だ。
ワンニャン国という、ネコ・イヌ人間の国が舞台となるケモ度高めのこの作品。
その完成度から一般向けとしても評価が高く、ドラえもんの映画シリーズランキングでもトップ10に入るほど支持率の高い作品になっている。
キャッチコピーは「ぼくたち、また会えるよね。」。
のび太たちと3億年前の文明の世界をめぐる大冒険。あたたかな絆を感じる物語に、あなたもきっと涙する。。。
概要
あらすじ
ある日、のび太は川でおぼれていたある一匹の子犬を助ける。ドラえもんの道具「壁かけ犬小屋」でこっそりと飼いはじめたのび太は、子犬に「イチ」と名付け、友情を築いていた。
そんなある日、イチはのび太の思い出の品である”けん玉”を見つける。
のび太の住む町でも飼育放棄されて捨てられるペットの犬やネコは多く、のび太の元には町中の野良犬や野良猫も集まり、手に負えなくなってしまう。のび太はそんなイチ達の今後を考え、タイムマシンを使って、人も恐竜もまだいない3億年前の自由な世界へと連れていく。この世界で生きていけるように、イチ達を「進化・退化光線銃」で進化させると、イチはたちまち言葉を理解し、食べ物を作るための「無料フード製造機」の操作を覚え、けん玉もできるようになる。
「あした、必ず来るからね」とイチと約束を交わし、のび太達は現代に帰るが、この時、進化・退化光線銃を置きっぱなしにしてしまう。これによってイチ達はさらなる進化を遂げ、後に一大文明を築くことになる。
次の日、約束を果たそうとのび太達はタイムマシンで3億年前に向かう。しかし、時空間の中でねじれに巻き込まれて、3億年前からさらに1000年経った世界に、タイムマシンの部品が飛ばされた状態でたどり着いてしまう。
その時代には、イチ達の子孫によるイヌネコ人間の国「ワンニャン国」があった。文明が高度に発展したこの国で、タイムマシンの部品を探すことにするドラえもんたち。この国で一行は、イチに良く似たハチのほか、ダク、ブルタロー、チーコら犬の少年少女4人組と出会う。彼らの両親は、大富豪であるネコジャラが経営する遊園地「ネコジャーランド」で行方不明となっており、両親の消息を探るためにハチ達は自らの手でネコジャーランドの秘密を暴こうとしていた。それを聞いたドラえもん達も、秘密を探るためにネコジャーランドへと向かう。
しかし、そのとき地球には直径約20キロメートルの超巨大隕石が衝突しようとしていた。ドラえもんとのび太達の3億年の時空を超えた冒険が始まる。
主要ゲストキャラクター
イチ:CV・林原めぐみ
のび太に川で拾われた子犬。うまく泳ぐことが出来ず、おぼれていたところをのび太に助けられた。名前の由来は、のび太が「ワン」と言う鳴き声から連想した、英語の「ONE」。もとから賢いイヌで、初対面のしずかちゃんにもお手ができるほど利口である。かわいい。
ハチ:CV・林原めぐみ
初対面ののび太が「イチ!」と呼んでしまうほど、イチによく似たイヌ人の少年。チーコ、ダク、ブルタロー達のリーダー的存在。泳ぐことがあまり得意ではないので水が苦手。賢明で物事を冷静に判断することができ、並みの戦う能力もある。前半のちょっと生意気なところが好き。
チーコ:CV・島谷ひとみ
ハチの仲間で、勇敢なマルチーズの女の子。ほかの仲間と同じく、ネコジャーランドで行方不明になった親を探している。両親は数学者で、自身も数学が得意。ネコジャーランドの地下まで地下水路から掘削する際の位置を割り出しており、ハチにも「私の計算に間違いはないわ!」と自信満々に語っている。ちょっとだけしずかちゃんに似ている。
ダク:CV・関智一
ハチの仲間で、ちゃらけた印象を持つダックスフントの男の子。ほかの仲間と同じく、ネコジャーランドで行方不明になった親を探している。父はコンピュータ技師。どらえもん達に「いいもの見せてあげるよ!」と自慢しようとしたり、スネ夫に少し似ている気がする。ていうか今シリーズの声優と一緒で混乱。
ブルタロー:CV・江川央生
ハチの仲間で、大柄で力の強いブルドックの男の子。ほかの仲間と同じく、ネコジャーランドで行方不明になった親を探している。父は自動車修理工場の長で、工場長がいなくなった後の廃工場が、ハチたちの住居になっていた。少しジャイアンに似ている。
シャミ―:CV・かないみか・島谷ひとみ(歌パート)
圧倒的な美貌と美しい歌声を持つ、赤い髪に透き通った瞳を持つネコの女性。普段はレストラン「山猫軒」の歌姫としてステージに立っているが、ネコジャーランドのステージにも立つことがある。ドラえもんのハートをズッキューンとわしづかみしたその見た目は、我々にも結構刺さるものがある。。。!
ネコジャラ:CV・泉谷 しげる
ワンニャン国の大富豪でネコジャーランドの経営者。本名は「ネコジャラ左ヱ門之丞景虎(ネコジャラさえもんのじょうかげとら)」という、なんとも長ったらしい名前だ。仲間をネコジャラ一族と呼んでおり、その家系は「闇の黙示録」と呼ばれる本と共に代々1000年受け継がれている。その性格は冷酷で、自分自身の目的のためなら市民だろうが仲間だろうがお構いなし。その執念深さで、ドラえもん達を追い詰めていく。。。
見どころ
この作品の見どころは、もちろんケモ度の高いキャラクターもそうだが、注目すべきは世界観を良く表している描写だ!
ワンニャン国の歩行者用信号機が人のシルエットではない所や、服装の文化の違い、街中の広告など、
人間の世界とは異なる世界であることがよくわかる描写が作中に取り入れられている。
人間の被服はワンニャン国では一体どんな扱いをされるのか、果たしてケモセーフは適応されているのか、
そんなところにも注目しながら映画を見てみるのも面白い!
特に僕が注目したのは、特徴的なデザインで描かれるメカニック。浮遊しながら走る自動車にはイヌネコをモチーフにしたデザインがされているほか、イヌをモチーフにしたデザインの脱出用宇宙船、ネコをモチーフにしたデザインのタイムマシン「時の箱舟」など、ワンニャン国の世界観をしっかりと強調する仕上がりになっている。冒頭で年老いたイチが乗るタイムマシンのデザインに関しては、映画に登場するほかの乗り物とは区別された独立したデザインで描かれており、物語の重要なピースとして特別感が出されているのも特徴だ!
むすび
“とりさん”ことShkyです。久々の執筆になります。
今回は映画ドラえもんの歴史に残る名作「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
あたたかい絆を感じるストーリーとは裏腹に、現実の問題であるペットの飼育放棄や環境破壊に触れているのも、考えさせられるものがあります。。。
記事を書くのに当たって、少し昔の作品ということもあり載せられる写真が少なかったので、
是非とも映画本編を見て今回紹介した見どころをチェックしてほしいところです!
そしてこの映画の最後を飾る、林原めぐみさんの曲「YUME日和」が追い打ちで涙を誘うので、是非とも映画を観る前/観た後で聞いてみてください!
ケモノ部では紹介してほしいコンテンツを常に募集している
有名無名問わずケモノなら何でもOKだ!
ぜひとも下のフォームか、主のX(twitter)まで連絡をしてくれ!
ケモノ部 コメント箱