番長襲来！！

アバン

その出会いはまるで――
ある日しあわせ荘に謎の動物がやってきた。白銀に輝く毛並みに細く長い胴体。ときに雪の妖精とも形容される、そうオコジョである
大好物は唐揚げな男気溢れる元野生
野生時代は熊を愛車に乗り回し、しあわせ荘に居ついてからもペットとしての自覚は一切なし

事の発端はしあわせ荘に住む大学生、槌谷遥がゴミ捨て場で行き倒れていた奇妙な生物を発見したことまで遡る
木の枝で突けば「キュゥ」と鳴き、襟巻のようにすれども無抵抗
極度の空腹から身動きが取れなくなっていたオコジョさん。槌谷の弁当から極上の肉のにおいを嗅ぎつけ唐揚げを奪取
パクっと頬張った唐揚げのあまりの旨さに涙を流し、勝利の味をかみしめて、
「おい槌谷ぁ、今日からここはオレの縄張りだ！どうしてもここに居たけりゃ、オレの子分になるんだなぁ！」
なんて言ってる始末
もちろん人間である槌谷に動物の言葉は通じない
かくして、オコジョさんの横行闊歩の日々は槌谷を子分に始まったのであった
※だが、それを知っているのはオコジョさんだけである

北の山奥で生まれたオコジョさん。
ある日、決死の覚悟でペットショップから脱走したオコジョさんは大学生の槌谷くんと出会い“しあわせ荘”に住むことになった。
そんなオコジョさんは、かわいい容姿とは裏腹にとてもヤンキーな性格なのだった。
槌谷くんたち人間は、一見ワガママに見えるオコジョさんに振り回されながらもドタバタ劇を繰り広げる。

あらすじ on dアニメストア「しあわせ荘のオコジョさん」 / ©宇野亜由美・白泉社／創通・ゼロジー

イントロ

「週刊！　ケモノ部」とは世界にあふれるケモノコンテンツを収集しそれを毎週紹介するものである

ケモノ部

さて皆さんオコジョは好きだろうか
真っ白な冬毛につぶらな黒い瞳、その可愛さはまさに破壊級！
もちろん夏毛の赤褐色とクリーム色のツートンカラーも最高だ
ということで、今回紹介はズバり「しあわせソウのオコジョさん」を紹介するぞ！ かつて少女漫画雑LaLaにて連載されていたマンガを原作とする、ヤンキーオコジョとその周囲のドタバタ劇を描いたアニメ
どんなにカッコつけてもなぜか可愛くなってしまうオコジョさんを思わず抱きしめたくなること請け合いだ！

概要

ストーリー

様々な因果の巡り逢わせで人間の街とたどり着いたオコジョさんはひょんなことから物語の舞台となるしあわせ荘へと居つくことになる
オコジョさんを中心に巻き起こる可笑しな事件の数々
かつて愛車はクマなオコジョさん、持ち前のヤンキー気質でどんな事件も乗り越える！
動物のと人間、それぞれの視点が意思疎通ができないために並行して描かれる
認識ギャップからくるすれ違いや勘違いわ内包したまま進んでいくストーリーも見どころだ！

一方、番外編であるオコジョ番長編では人間も動物も会話をし、同じ学校に通っているストーリーが展開される
恰好つけても威張っても、何をしても可愛がられてしまう『オコジョ番長』を中心に、本編に登場するキャラクター達の違った一面を楽しめるぞ

キャラクター

個性豊かな多数のなキャラクターが登場する本作、その中から、一部のキャラクター達をご紹介！
一人一人（一匹一匹）のキャラが立っていて見ていて飽きることがない
ここでは紹介しきれないキャラクターも多数登場するので、詳しくは本編をチェックしてくれ！

オコジョさん

物語冒頭、悪徳ペットショップから逃げ出したものの、食料を調達できずに飢餓寸前に……
そこを通りかかった槌谷遥（後述）に拾われ、しあわせ荘へと居つくことになる
本人はペットとしての自覚が全くなく、むしろ飼い主である槌谷を子分だと認識している
オコジョさんの子分には他に、スナネズミのちょろりやオコジョさん同様しあわせ荘に流れ着いたメスの仔イタチ、コジョルーなどが居る
その見た目から人間達には非常にかわいがられているが、本人はそれを自身に対する敬いや威嚇によるものと勘違いしている
本人の知らないところで不条理な展開の犠牲となることも多い
なお、現在オコジョは準絶滅危惧種に指定されており、販売はもちろん飼育も固く禁じられている
非常にかわいいだけに残念ではあるが、その分オコジョさんを愛しよう

槌谷遥

オコジョさんのことは特別溺愛にしているというわけではなさそうだが、一応大切にはしているようである
だがオコジョさんの破天荒さによって生じた迷惑のせいで時々「捨ててしまおうかな」と思うこともある

ちょろり

特技は足を畳んで体を丸め、球体状になる「まりも」という技
しかしそれしかできない
飼い主の漫画家によってストレス発散のための虐待まがいの行為をされそうになるが、何だかんだ愛情をもって育てられているようである
オコジョさんのことは「おやびん」と呼び慕っている

タッチン

一方でオコジョさんのことはライバル視しており「野良オコジョ」などと呼び敵対心を露わにしている

コジョルー

かなりおっとりした様子であり「る！」、「るるる～」などと鳴いて感情表現するともある
しあわせ荘にたどり着くまでの経緯はオコジョさんと似ているがより過酷であった

ナレーション(CV:寺田はるひ)

本編中、随所で差し込まれるナレーション
落ち着いたトーンで鋭く冷静な突っ込みを入れる
例えば、「オコジョさんは――とか思ってる」や、「――である」など
ナレーションに緩急がない分、激しい映像描写とのギャップがクセになること請け合いだ！

オコジョ番長編

パラレル世界の学園生活
人間と動物が共に学び、共に生徒を指導している
本編とは異なり、人間は動物と会話することができる設定となっているため、また違った方向から作品を楽しむことができる
生徒は基本的に学ランを着用し恐らく高校と思われるが、明らかに成人している漫画家も生徒として登場しているなどそのクラス編成は謎である
また学んでいる内容に関しても、種族によってさまざま違うようである
校風は自由奔放といった様子で、校長室には「弱肉強食」の文字が堂々とと掲げられている
ちなみに校長はジト目のクマで、本編中ではオコジョさんによって愛車にされていたクマと同一と思われる
学園内で、オコジョさんはオコジョ番長を名乗っており、自らも番長としてふるまっている
一方で、周囲からの扱いは番長というよりマスコットのようである
本編同様、オコジョ番長は自分がそのような扱われ方をしていることを自覚していない

むすび

今回はしあわせ荘のオコジョさんを紹介した
イタチ科好きとして個人的に蒐集していた本作ではあるものの、それを抜きにしても万人にお勧めできる作品だ
日常の疲れを癒してくれるテンポのいいギャグが中心の作品なので心を空っぽにしてみるのもアリだぞ！
ここで少し余談だが、この作品を視聴中のノブは作中に登場するとある獣医師にそっくりの様相を呈するのだが――それがどんな様子かは作品をご覧いただきたい
現在はdアニメストアをはじめとする一部の配信サイトで視聴可能なので、ぜひ気軽に見て行ってくれ！

ではでは、今回はここまで！んじゃね、また来週！

引用:
[1] dアニメストア「しあわせ荘のオコジョさん/第3話」 / ©宇野亜由美・白泉社／創通・ゼロジー
[2] dアニメストア「しあわせ荘のオコジョさん/第40話」 / ©宇野亜由美・白泉社／創通・ゼロジー
[3] dアニメストア「しあわせ荘のオコジョさん/第35話」 / ©宇野亜由美・白泉社／創通・ゼロジー
[4] dアニメストア「しあわせ荘のオコジョさん/第32話」 / ©宇野亜由美・白泉社／創通・ゼロジー
[5] dアニメストア「しあわせ荘のオコジョさん/第21話」 / ©宇野亜由美・白泉社／創通・ゼロジー
[6] dアニメストア「しあわせ荘のオコジョさん/第49話」 / ©宇野亜由美・白泉社／創通・ゼロジー

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