はじめに
この記事は先日発行されたNo.8の部誌に寄稿したエッセイの補足です。くすぐりについての話は幅広く、部誌に書ききれなかった内容をここに記そうと思います!
※注意! 本文にはR-15的な表現が用いられています。
くすぐり『方法』
相手をくすぐる際には様々な方法があります。じゃれあいでのくすぐりでは自由に相手の弱点を探してくすぐることができます。弱点を突かれると相手は身体をのけぞるので弱点を探し出すのは比較的容易なのです。悪ふざけで相手をくすぐる際には、弱点と考えられる様々な部分をくすぐって責めてみましょう!
次に、拘束状態でのくすぐりについてです。相手は自由が効かなくなるので、くすぐる側はさらに思う存分弱点を探すことができるのです!特に腋の下はがら空きになるので、とても責めやすいでしょう。
くすぐりの『反応』
くすぐられた時の反応にはいくつか種類があります。拘束された状態においては、身体をひねったりして「動き」として反応が現れるタイプ、主に笑い声などの直接的な「声」として反応が現れるタイプ、喘ぎ声などで「息」を荒らげるタイプの3種類が挙げられます。
また、最近になってくすぐられる身体の部位によって反応が変わることが判明しました。例えば、腋の下をくすぐられると笑い声を発するのに対して、太ももの裏をくすぐられると喘ぐような反応を見せるといった具合です。反応の仕方には個人差があるので、人それぞれ千差万別と言えるでしょう。私はこれまで3種類の反応を見てきましたが、もしかするとこれ以外の反応もあるのかもしれません!
くすぐりと『体型』
くすぐられる側は体型によって反応の仕方が変わるものと考えます。主にくすぐられたときの感度ですが、痩せているほど敏感に、太っているほど鈍感に感じられるものと考えられます。同じ相手が痩せている場合と太っている場合でしか比較・検証ができないため、このことに対しては、私の中でまだ未知数な部分が多いです。太っていた時にくすぐった相手が、痩せた時に再度くすぐってみて、その真偽を試したいと思っています!
くすぐりにおける言葉
「くすぐられて爆笑する」といった表現を見かけることがありますが、これは厳密には間違いです。辞書で調べてみると、爆笑は「大勢の人がどっと笑うこと」という意味があるので、ひとりで笑う場合には当てはまらないことになります。代わりに大笑いは「大声を上げて笑うこと」という意味になるので、この場合には「くすぐられて大笑いする」といった表現が正しいことになります。
次に、くすぐられたときの笑い声についてです。高笑いをする前のこらえる声には、例えば「うっ、くくくく……!」だとか、「ぐうっ、んぐぐぐぐ……!」といったものがあります。3点リーダが生じることが多いのが特徴ですね。それは、くすぐられる側に「笑ってはいけない!」という羞恥混じりの自制心が働いていることが考えられます。
さらに、くすぐられて大笑いする時のセリフを考えてみましょう。くすぐり論の初級編から引用して列挙すると、
・「ぎゃはははははは!」
・「やめてくれぇぇええっへっへっへっへっへ!!」
・「あぁーーーーっはっはっはっは!」
・「かぁーーーー!! ひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
・「ちょっとまってえええっへへへへへへへへ!!」
・「ひぃーっひひひひひひひひ!!」
・「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁっははははははははははは!!」
・「うがぁああああっはっはっはっはっはっは!!」
・「もうかんべんしてくれぇぇぇぇぇっへっへっへっへっへっへっへ!!」
……といったものがあります。その状況によって様々なレパートリーがあるのですが、個人的にはセリフに漢字が入らなくなるとより切迫感が増すと考えます。これは作者によって異なるかと思いますが、くすぐられて余裕がなくなっている感じを表したければ、漢字を入れずにひらがなのみの表記をするべきだと私は思います!
くすぐりと『表情』
くすぐられる側とくすぐる側にはある一定の決まった表情のパターンがあります。先ほど挙げた画像を用いて説明すると、くすぐられる側は目をつぶって口を開けて涙を流しながら大笑いするという状況が読み取れます。くすぐる側は目を細めて意地悪そうな顔をしながらくすぐっているという状況となっています。これについては作者によって個性が表れるものと考えられますが、私はくすぐる側の表情に工夫を入れるようにしています。くすぐる側の表情が無表情だったり、笑みをうかべている場合もありますが、私はできるだけくすぐる側が意地悪そうな表情を浮かべるようにしています!
最後に
くすぐりには様々な方法や反応があり、考えれば考えるほど奥が深いことがわかります。私は今まで普通の人より多くのくすぐりの経験をしましたが、まだまだわかっていないことが多いです。人に話しづらい内容ですが、これからもくすぐりについての議論を深めていければと思います!